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なぜ積立NISAを売却してしまうのか?

 最近米国株を中心に株価が下落していることもあり、つみたてNISAでの保有銘柄を売却した旨の報告が増えているような気がします。

 しかし、つみたてNISAは、長期の視点で長く保有しコツコツと積み立てることによって資産形成を行う制度であり、途中売却は本来想定されないもの。つまり、途中売却はできる限り行うべきではない制度となります。

 そこで、なぜつみたてNISAを売却してしまうのか、そうならないためにはどうしたらよいのかを自戒を込めてまとめていきます。

 ※ つみたてワニーサくんの存在を初めて知りました。

 

 

つみたてNISAの概要

 つみたてNISAの詳細な仕組みはほかの記事に譲るとして、該当は以下のとおり金融庁のホームページに掲載されています。

つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月からスタート)。

つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています。

つみたてNISAの概要 : 金融庁

 つまり、つみたてNISAは、

① 長期間・・・20年間もの長い年月をかけて、

② 積み立て・・コツコツと定期的に買い増していき、保有口数を増やしていく。

③ 分散投資・・一つの銘柄ではなく、幅広く分散することで、リスクを抑える。

 ことを目的として、投資をしていく制度となります。

 よって、満期(20年後)の売却以外は、保有資産を売却するべきではないことになります。

 

 では、なぜつみたてNISAの売却を行ってしまうのでしょうか。

 

つみたてNISAを売却してしまう理由

 私が見たところ、大体が次の2点だと思います。

① 急な資金需要

 医療費を中心として、突然大きな出費を強いられることになり、手持ちのキャッシュでは支払えない場合につみたてNISAを売却するパターンです。出費の原因としては、引っ越し、失職による収入減なども入ってくるでしょうか。

 これら想定できない出費としては仕方がないものの、一方で、つみたてNISAを売却しなければ賄えないということは、生活必要資金として十分な現金の確保を怠っていたともいえると思います。

 つみたてNISAもしかりですが、投資は余剰資金で行うものです。日々貯金が少ししかできない状態、もしくは少ししか貯金がない状態で投資を始めると、急な資金枯渇時には投資の取り崩しせざるをえず、せっかくの資産増のエンジンが止まってしまうことになりますし、次の②にも関係してきますが、株価が下がった時に狼狽して売却してしまうことにもつながりかねません。

 現金は、毎月の出費の6か月~2年分ほどしっかりと貯金することが大事であるといたるところで言われています。

 現金をしっかりと確保してから投資に臨みたいものです。

(なんてえらそうなことを言っていますが、私も総資産の90%を投資に回しており、現金はほぼないフルインベスト状態となってしまっております。下落時に買い増しに走るばかりではなく、現金もきっちりと貯めておきたいと考えております。)

 

② 株価下落に耐えきれず狼狽売り

 ここ1年の金利上昇に伴う株価の下落などで、資産がみるみると減少していくことに耐えられず売却してしまうパターンです。

 気持ちはとても分かります。私も毎日、給料の数か月分が吹き飛ぶくらい資産が減少していることもあります。

 そうしたことを回避するために、ドルコスト平均法を生かした時間分散と資産分散して投資する分散投資があると言われます。

 しかし、時間分散は、結局投資が長期的になってくると金額も大きくなりますし、少額でも資産が減ることに強い危機感を抱く人はいるでしょう。

 投資先を分散したとしても、大きなショックが起きるときはどの相場も下落していることが多いです。(これを金融用語で「システマティックリスク」と言うそうです。)

 つまり、時間やら資産やらを分散したところで下落するものは下落するし、いつか〇〇ショックは必ず起きます。そんなときの備えなんかはありません。

 これらにはどのように対処していくべきなのでしょうか。

 

 一ついえることは、慣れしかないです。

 前述したように、私の資産も毎日数十万、下手したら数百万減少したことがありますが、それを見ても「また落ちたかぁ。。。。まぁしょうがないかなぁ。いつかは戻るしね」といった感覚となり、資産減少に徐々に慣れてきました。

 いきなり資産減少に慣れたわけではなく、少額から投資を始めて、上昇したり下落したり波のようにうねうねと資産が減少と上昇を繰り返していくことで、その間に慣れてきました。

 

 さきほど、どれだけ分散投資をしても不安になると言いましたが、そういった点では、時間分散と資産分散をやる価値はあります。

 つまり、時間分散をするということは少額で始めるタイミングがあるという意味ですから、資産が少額で資産変動幅も小さいうちに、資産が減るという事実に精神を慣れさすことができます。

 また、資産分散をすることで「こっちは下がったけど、あっちは上がっているからセーフ」「全部下がったけど、どれかはそのうち上がってくるでしょ」と受け止めることができます。

 

まとめ

 ①で挙げた「急な資金需要」は貯金を続けていくことで解決できますが、②「狼狽売り」については精神的なことなのでしっかりと自分を鍛える必要があります。

 ポケモンの初心者がいきなり強いポケモンを持ってチャンピオン戦に挑んでもタイプ相性が分からず負けることがあります。

 しっかりとマサラタウンから出発して、ジムを一つ一つ攻略して経験値をためてからチャンピオンに挑むことで確実な勝利をもぎ取ることができるように、投資においても、しっかりとマサラタウン(少額資金)から出発し、焦らずじっくりと経験値(貯金とメンタルと資金)を集めて成長していくことが大事だと強く感じています。