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3か月で宅建に合格しました(勉強方法、勉強期間、参考書について)

 この間、結婚、結婚式の準備、宅建試験の勉強といろいろあり、半年以上ブログの更新をさぼってしまっていました。

 その甲斐あって無事宅建に合格できました?のでその合格体験記的なものを書いていきます。

※ 合格発表は11月21日ですが、私の自己採点が39点でした。各塾の合格推定点がマックス38点でしたのでおそらく合格だと思いますが、確定ではないので「?」としています。

 これで不合格だったらおもっくそ自分を罵倒します。

 

※ 11月26日追記 無事合格確定しました!よかったぁ

 

 

勉強期間

 勉強は2023年7月10日からスタートしました。明確な日付が分かるのはテキストを購入した履歴が残っているからですね。

 試験日が10月15日(日)でしたので、ちょうど3か月前からスタートした計算になります。

 このタイミングで始めた理由としては、私の奥さんが別の資格試験の勉強をしていて私も何か勉強したいなぁと思ったことがきっかけです。

 3か月というと結構短い期間に当たると思います。ただ、私は法科大学院卒で司法試験を受験していた(2回失敗し断念)ので、権利関係は結構アドバンテージがあったと思います。といっても司法試験受験は10年以上前ですので、ある程度こんな条文あったなぁと思い出しながらになります。また、民法は債権関係で大改正がありましたので古い知識が邪魔になるという一応のディスアドバンテージ?もありました。

 

使用した参考書

 私が使用したテキスト、問題集、条文集は以下の通りです。

〇 テキスト

 宅建士合格のトリセツ基本テキスト イチから身につく 2024年版/友次正浩/東京リーガルマインドLEC総合研究所宅建士試験部

 

〇 問題集

2024年版 宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集 (宅建士合格のトリセツシリーズ)

 

出る順宅建士 ウォーク問過去問題集

 

〇 模試(予想問題)

2023年版 出る順宅建士 当たる!直前予想模試 (出る順宅建士シリーズ)

 

〇 条文

民法 | e-Gov法令検索

宅地建物取引業法 | e-Gov法令検索

使用した参考書の解説

〇 テキストについて(解説)

 テキストは合格のトリセツで十分です。文章がかなり簡単に書かれており、各法令の初学者でも一読目で理解することができる内容となっています。

 一冊で全ての範囲を網羅していますし、語呂合わせの記載もあるので、このテキストの内容をしっかりと理解、暗記することで合格点まで十分に届くことができると思います。

 

 欠点としては、十分すぎる簡単な文章にしてくれているため、いざ問題集を解く段階でお堅い問題文との差が開いてしまうということでしょうか。(テキスト内に毎章ごとに問題が付いているのでそこまで面食らうことはないですが。)

 また、毎年出題される「独立行政法人住宅金融支援機構」の記載がざっくり過ぎてこのテキストの記載だけでは解くのはまず無理なこと、不動産に関する需給統計問題について一切触れていないことも欠点として挙げられます。(これは同テキストに対応する問題集でも同様です。需給統計問題は時事的な内容なのでしょうがないですが、、)

 

 といってもこれらは過去問題集を解くことやインターネットで説明してくれているサイトを見ることで解決できますので、テキストとしての欠点としては小さいと考えています。

 ちなみにテキストとしてどれがよいかは、以下のページが参考になります。

【2024年度最新版】宅建の独学におすすめのテキスト・問題集8選【厳選】 | flybirdの資格Blog

 

〇 問題集について(解説)

 問題集は、テキストと対応しているものとして自動的に合格のトリセツ問題集を購入しました。

 こちらは、①「権利関係」、②「宅建業法」、③「法令上の制限・税・その他」と各科目ごとに100問ずつ(計300問)掲載されています。しかも分野別に掲載されていますので、例えばテキストの民法「意思表示」を読んだ後に、過去問集の民法「意思表示」を解くとインプットとアウトプットを同時にすることができます。

 勉強方法のところで後述しますが、いかに早い段階でアウトプット(過去問を解く)ができるかどうかが大事だと考えていますので、分野ごとにテキストと対応した問題が掲載されているのは大変勉強効率がよいと考えています。

 

 欠点としては収録問題集が少し物足りないところにあります。

 そこでそれを補うためにウォーク問を追加で解きました。ウォーク問は各科目ごとの問題が150問以上あるなどかなりの掲載量を誇りますので、ひたすらアウトプットするのに適しています。

 ウォーク問に取り掛かったのは、合格のトリセツのテキストと過去問を一周してからです。合格のトリセツで身に着けた内容がほかの問題集でも通用するかの力試しとして取り組みました。

 

〇 模試(予想問題)について(解説)

 これはなんでもいいと思います。

 実際の試験では過去問では出ないような問題が出題されますので、初めて見る問題にも対応できるようにするためです。

 実際に会場で受験するのもいいかと思いますが、私は3か月受験と時間がなかったことと、さっさと解いてさっさと解説を見て理解暗記の作業に進めたかったので、書籍だけで解きました。

 袋とじになっている出題予想の範囲やポイント、制度改正などは結構本番でも出たりして直前期に役に立ってくれたと思います。

 

〇 条文について(解説)

 これは正直やらなくてもいいと思います。宅建は条文の素読をしないと解けないような問題は出ない(か出ても誰も解けない)ので。

 私は一応宅建業法くらいは一度だけ読みました。が、これで点数が上がったことはなかったと思います。

 民法こそ本来はやるべきですが、1000条以上あるものを読んでる暇ないので、新規に改正があった箇所を読んどくぐらいでいいと思います。てか改正箇所が今年まさに出ました。

勉強方法

〇 勉強方法全般

 テキストを単元ごとに読んで、読み終わった後はその単元に対応する過去問を解く。を繰り返しました。

 例えば、合格のトリセツなら「権利関係 第1コース 意思表示」を読み終えると、それに対応する分野別過去問(論点意思表示 問題1~問題5)を解くといった形です。

 そして過去問を解くにあたっては、間違えた設問にはしるしをつけるのはもちろん、たとえ正解したとしても、それが間違いの択か正解の択か判断に迷ったもの、間違いの箇所が分からない択にはしるしをつけておき、翌日はそのしるしをつけた択を解いてから勉強をスタートさせる。ということを繰り返しました。

 それを繰り返すとキリのいいところ(30ページ進んだでも、5コース進んだでもなんでもいいです。)で、再度過去問を一からしるしをつけていない箇所も含めて解き直します。

 そうすると結構忘れていることに気づかされます。そりゃあ最初はテキストを読んですぐに問題を解いていたので新鮮な記憶で解いていたものが数日経つと忘れているのも当然です。

 その忘れていたもの(間違えた択)はしっかりと二度目の印をつけて、解説を意識して読み直します。 

 次の日はその二度目の印をつけた過去問からやり直して、次のコースへと進み始めるといった形で進めていきます。

 

 そしてさらに次のキリのよいところまで進めたら3度目の過去問を解き、その時でも忘れているものが出てくると思いますので、そこで暗記カードを作成し、重点的に暗記を行います。

 私は民法でいうと、賃借権の借地権と借家権の契約期間の長さや条件などが覚えられず暗記カードを作成しました。

 

 そんな感じで、テキスト➡過去問➡テキスト➡過去問➡、、、のサイクルでしっかりと知識を定着させていきました。

 

 最終的に、過去問集に掲載されているすべての択の間違った箇所とその理由を正しく指摘できる状態にしておくことができれば、合格できると思います。

〇 科目別の特徴(権利関係)

 私は学生時代に民法を結構しっかりやっていたのですんなり進むことができました。それでも本番試験では結構間違えた(14問中9問正解)ので、これを初学者が取り組むのは本当に大変だと思います。

 特に最近の傾向では過去問だけではなく、トピック(改正関係)が重要になってきますから過去問を解くだけではなく改正箇所の条文の素読も必要だと思います。

 理解のコツとしては、民法は「取引をいかにバランスよく捌くか」という法律ですので、「この人の利益は守った方がいいよね。この人の利益は守らなくていいよね」という感覚をつかむことが重要だと思います。

 といっても、宅建試験の範囲では制度の少しの理解とちゃんとした暗記で切り抜けることはできると思います。

 

〇 科目別の特徴(宅建業法)

 こちらはとにもかくにも暗記暗記暗記です。民法で書いたような制度の理解とか深いことは不要でとにかく細かい知識を暗記しまくる科目だと思います。

 特に営業保証金の「不足の通知到達から2週間以内に供託」「供託後2週間以内に届け出」の「2週間」というくだりに理解なんかは不要でとにもかくにも暗記するしかありません。

 媒介契約書面、重要事項説明、37条書面(契約書面)の3つの記載事項も、「媒介書面はあっせん時だから、、」「重要事項説明は締結前だから、、、」「37条書面は契約時の書面だから、、、」と制度の違いからなんとか理解して覚えようと思いましたが、最後まで力づくの暗記になってしまいました。

 宅建業法は20問中17問正解でした。

 

〇 科目別の特徴(法令上の制限、その他)

 正直最後まで苦しんだ科目です。特に都市計画法建築基準法は制度がややこしすぎて今でもよくわかりません。

 ここはひたすら過去問を解いて、一度過去問で出てる問題は必ず解けるようにしました。

 特に国土利用法や農地法に関しては、過去問の出題のされ方が結構似通っていて一度覚えると別の問題も解けるようになることが多かったように思います。

 

 税金もとにもかくにも暗記ですね。

 何平米まで税金が免除になるとか、控除額は最大いくらかとかなんて別に理由もないわけですから(あるかもしれませんが)、ひたすら表に緑マーカーをひいて赤シートで暗記していました。

 

 免除科目である土地、建物構造関係も完全にテキストと過去問の暗記で乗り切りました。このあたりは意外と素直な問題が多く、解きやすかったように思います。

 不動産の需給統計問題は、最新ネタがインターネットのサイトで必要情報を掲載してくれているところがありますのでそこを直前に見ていました。

 

 法令上の制限は8問中6問正解

 その他科目は8問中7問正解でした。

 

〇 まとめ(科目別スケジュール)

 上記内容でひたすら勉強を進めました。3か月(13週間)合格のスケジュールとしては

・権利関係 2週間でテキストと過去問1週

宅建業法 3週間でテキストと過去問1週

・法令上の制限、その他 3週間でテキストと過去問1週

・ウォーク問 2週間で全範囲1週

・全範囲過去問2週目 2週間

・予想問題集1週 1週間

といった感じでしょうか。

実際は仕事が忙しくて全く勉強できなかった週もあったりするので、大体ですが。

一日の勉強量としては、定時で帰れた場合は、カフェで3時間。残業した日は家かカフェで1時間ほど。土日は3~5時間といった感じです。

特に残業で平日勉強ができないことが続いた場合には土日は多めに勉強したりとバランスをとっていました。

 

〇 Ipad勉強法

 私は宅建の受験にあたってはテキストと過去問をIpad上で完結させました。(さすがに予想問題に関しては実際に書くという本番と同じ状況にしたかったので紙の書籍にしましたが)

 具体的にはGoodnotesというアプリを利用し、電子書籍で購入したテキスト、過去問をスクリーンショットで取込み、実際に書き込めるようにしました。

 その方法は以下のyoutube動画がとても参考になりました。

www.youtube.com

 

 Ipadで勉強することの何が良いって、持ち運ぶ荷物がIpad一つで済むことです。仕事帰りにふと「今日はカフェで勉強して帰るかぁ」と思い立ったらすぐに勉強を始めることができます。

 カフェで勉強中に「この問題ってテキストに書いてあったっけ」と思ってもすぐにIpad内に保存しているテキストでみることができます。紙の本だとテキストと過去問だけで結構重たいですしそれを毎日持ち運ぶのはかなりしんどいです。

 宅建試験を通してタブレットで勉強することの素晴らしさを実感できたと思います。

 

 また暗記カードの作りやすさも段違いです。

 紙だと手で書くか、パソコンで作ったものを印刷してと紙で打ち出す必要がありますがIpadだとテキストの該当箇所をスクリーンショットで残しそこに手書きでメモないしはマーカーを引っ張り赤シートで隠せるようにできます。

 赤シートも画像保存してIpad上で操作することができますし、本当に便利な時代になりましたね。

 

今後の展望

もともと宅建試験を受験したのは、

・不動産投資をしてみたいけど自己資金が足りず(株式投資に集中しすぎた)、不動産投資用の現金を積み立てている最中に何か勉強したいと思ったこと、

・今の仕事がつらく最悪やめちゃったとしても宅建を持っていたらバイトでも食つなぐことができそうだと思ったこと

・学生時代に法律の勉強をしてきて、それをもう一度やってみたいと思ったこと、

の3点でした。

 今の仕事は宅建とは全く関係がないので今回合格しても即仕事に使うということにはなりません。(実務者登録講座は受けてみようかと思案中です。)

 ただ、久しぶりにちゃんと勉強してみて意外と楽しかったこと、特に法律系は学生時代を思い出しながら「こんなこと勉強してたなぁ。あのとき楽しかったなぁ」といい気分になれたことから、次回は司法書士試験に挑戦しようかと考えています。

 さすがに宅建とは難易度が桁違いですが、前向きに取り組むことは楽しいですし、何よりFIRE後に一番悩むのは世間体のための肩書とも言われていますし、意外と自分の目的と手段とも一致しているのは?と思ったりしています。