米国高配当3兄弟で名高いVYM、HDV、SPYDの3ETFの2024年3月分配金が発表されましたので、まとめていきます。
3ETFの基本情報まとめ
ティッカー | VYM | SPYD | HDV |
名称 | バンガード 米国高配当株式 ETF | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF | iシェアーズ 米国高配当株ETF |
連動指数 | FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス | S&P500高配当指数 | モーニングスター配当フォーカス指数 |
運用会社 | バンガード | ステートストリート | ブラックロック |
総資産(10億ドル)※1 | 53.961 | 6.831 | 10.276 |
構成銘柄数(数)※1 | 447 | 78 | 75 |
株価($)※1 | 119.08 | 39.7 | 107.68 |
利回り(%)※2 | 2.87 | 4.57 | 3.42 |
経費率(%) | 0.06 | 0.07 | 0.08 |
上場日 | 2006/11/10 | 2015/10/21 | 2011/3/29 |
※1 2024年3月24日時点
※2 直近4期の合計配当から計算
VYMの2024年3月配当情報
VYMの2024年3月の配当金は、
・$0.655500
でした。
昨年の2023年3月は、$0.717200でしたので、前年同月比で
8.6%の減配でした。
うーん、、減配は少し残念ですね。しかし、VYMは年間ベースでいくと13年連続で増配していますので、一期分の減配ではまだまだ精神を乱されることはありません。
これまでも各期間では前年同月比で減配ということもありましたので、今後の増配に期待ですね。
なお、私はVYMを合計325口(特定:73口、旧NISA:173口、新NISA:79口)保有していますので、受取配当は、税込みで183ドルでした。
SPYDの2024年3月配当情報
SPYDの2024年3月配当は、
・$0.372942
でした。昨年2023年3月は$0.387419でしたので、
3.74%の減配でした。
SPYDも減配ですね。ただSPYDは配当金が増えたり減ったり安定しないETFですので、減配といえども3.88%程度で済んだと思えばまぁそこまで悲観する必要はないかもしれません。
なお、私はSPYDは561口(いずれも特定口座)保有していますので、受取配当は税込みで150.06ドルでした。
HDVの2024年3月配当情報
HDVの2024年3月の配当は、
$0.835487
でした。昨年の2023年3月は、$1.042139でしたので、
19.83%の減配でした。
高配当3兄弟でもっとも大きな減配率となってしまいました。HDVは本来「配当水準が比較的高位の米国株式で構成される指数」とされているのですが、過去の配当推移もあまり安定しておらず、配当利回りもSPYD未満VYM以上とぱっとせず、個人的には配当に注目したETFとしては微妙かなと考えております。
なので、以前は100万円ほど保有していたHDVはすべて売却し、現在保有は0口となっています。
まとめ(雑感)
以上が2024年3月期の米国高配当ETFの配当情報でした。
私の最推し銘柄のVYMが減配となったのは残念でした。ここ最近は期ごとの分配金も連続増配が続いておりましたので、それが途絶えてしまったのがさらに残念でしたが、年単位で見たらまだまだ希望はありますので、今後の期待したいと思います。
SPYDはもはや毎期の減配増配はあまり意味をなさず、年間ベースで4%の利回りを維持できていれば特に文句はありません。
HDVは、最大の減配幅で特に残念に思われた保有者は多いのではないでしょうか。HDVは「配当利回りの高さだけでなく、財務の健全度や配当支払能力にも着目した「モーニングスター配当フォーカス指数」への連動を目指します。 」とされていますが、増配という観点では、VYMに見劣りしますし利回りという観点ではSPYDに及びません。
こうしたことから、VYMよりは利回りは高いものの増配力では負ける。SPYDよりも増配力は高いものの利回りで負けるという、米国高配当ETF3兄弟の中でちょうど真ん中のスペックを持つETFとなります。
そういう意味では、どれを買えばよいかわからないという完全初心者の方にはHDVはおすすめできる銘柄となりますが、私のようにメインをVYM、サブでSPYDを持っている投資家には少し微妙なポジションとなっており、保有していたHDVをすべて売却しました。
SPYDはコロナショック時にかなり買い増しを行ったので現在の保有量のままガチホし、VYMをコツコツ新NISAで買い増していきます。