今、一部の高配当投資家界隈で話題になっている『SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)』(以下「SBI欧州高配当」といいます) ですが、大変魅力的ですし、今後購入していきたいと考えております!
SBI欧州高配当の素晴らしい点、気になる点を他のETFも交えながら解説していきます。
©SBIGlobal Asset Manegement
当該ページの画像資料は以下から引用。
https://www.sbiglobalam.co.jp/pdf/240208_sbiam_eurostock.pdf
- 買いたい理由1(信託報酬手数料が安い!)
- 買いたい理由2(利回りが高い!)
- 買いたい理由3(ある程度分散が効いている!)
- 気になる点1(投資銘柄数が少ない)
- 気になる点2(資産総額がどうなるか)
- どうやって買うか。いくらくらい買うか。
買いたい理由1(信託報酬手数料が安い!)
手数料はなんと0.099%(税込み)です。
上記資料では他の投信との比較をあげられていますが、私が注目しているのは他の欧州に投資するETFとの比較です。
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VGK バンガードFTSEヨーロッパETF |
IEV |
HEDJ ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付 |
SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回) |
運用会社 |
Vangurd |
Black Rock |
Wisdom Tree |
SBI |
信託報酬 |
0.09% |
0.67% |
0.58% |
0.099% |
利回り(税引前) |
3.4% |
2.77% |
3.26% |
6.6% |
投資銘柄数 |
1343 |
362 |
146 |
30 |
資産総額 |
180.51億ドル |
10.669億ドル |
10.52億ドル |
? |
通常投資信託よりもコストが安くなるETFですら、SBI欧州高配当よりも高いETFが多いです。
VGKに関してはSBI欧州高配当よりも安くはなっていますが、その差はわずか0.009%(100万円投資して90円)ですのでほぼ誤差となっていますし、VGKはドル建てですので購入にドル転をする必要があり、為替の手数料を考えるとその差はむしろSBI欧州高配当の方が安くなるのでは?といえます。
買いたい理由2(利回りが高い!)
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VGK バンガードFTSEヨーロッパETF |
IEV |
HEDJ ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付 |
SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回) |
運用会社 |
Vangurd |
Black Rock |
Wisdom Tree |
SBI |
信託報酬 |
0.09% |
0.67% |
0.58% |
0.099% |
利回り(税引前) |
3.4% |
2.77% |
3.26% |
6.6% |
投資銘柄数 |
1343 |
362 |
146 |
30 |
資産総額 |
180.51億ドル |
10.669億ドル |
10.52億ドル |
? |
他のETFに比べると2倍以上と他社を圧倒する利回りとなっています。
欧州のETFは利回りがあまり優れないものが多く、これまで欧州株に投資をしたいと考えていましたが手が出ないという状況でした。
この高利回りの投資信託はそうした私の気持ちにぶっ刺さるものです。
買いたい理由3(ある程度分散が効いている!)
私が好きな一般消費財、コミュニケーション、公益事業、生活必需品に結構な割合を投資していること、大型株が多いことなどで株価の安定性、安定した配当を期待できます。
また、国や通貨も分散が効いており、例えばイギリスやドイツといった大国一国に過大に投資しているということもありません。
と、買いたい理由を述べていきましたが、すべて大賛成というわけでもなく当然気になる点もあります。
気になる点1(投資銘柄数が少ない)
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VGK バンガードFTSEヨーロッパETF |
IEV |
HEDJ ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付 |
SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回) |
運用会社 |
Vangurd |
Black Rock |
Wisdom Tree |
SBI |
信託報酬 |
0.09% |
0.67% |
0.58% |
0.099% |
利回り(税引前) |
3.4% |
2.77% |
3.26% |
6.6% |
投資銘柄数 |
1343 |
362 |
146 |
30 |
資産総額 |
18.051億ドル |
10.669億ドル |
10.52億ドル |
? |
他のETFは少なく100以上の銘柄に投資している一方で、SBI欧州高配当は30銘柄にしか投資していません。
業界は分散が効いてはいますが、やはりヨーロッパという多数の国がある中で30銘柄と少数に投資していることは気になります。
ただ、これについては「投資銘柄が多ければ多いほどよい」というわけではなく、分散を利かすなら20銘柄でよいとする説もあり、30銘柄に分散できていれば十分ということも言えるかもしれませんが。
また、SBI欧州高配当は一般消費財に23.3%振り分けていますが、その内訳はほとんどが自動車銘柄となっている点も気になります。
一般消費財サービスは全部で7銘柄ありますが、そのうち5銘柄が自動車関連です。(①BMW、②メルセデスベンツグループ、③フォルクスワーゲン、④ステランティス、⑤ミシュラン)
今後自動車がなくなるということはありえませんし、上記銘柄はいずれも世界的に高価値のブランドを確立しているとは言えますが、2030年代のガソリン車の販売規制やテスラや中国を中心とする電気自動車の台頭により少し先行きが読めない業界ではあります。
気になる点2(資産総額がどうなるか)
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VGK バンガードFTSEヨーロッパETF |
IEV |
HEDJ ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付 |
SBI欧州高配当株式(分配)ファンド(年4回) |
運用会社 |
Vangurd |
Black Rock |
Wisdom Tree |
SBI |
信託報酬 |
0.09% |
0.67% |
0.58% |
0.099% |
利回り(税引前) |
3.4% |
2.77% |
3.26% |
6.6% |
投資銘柄数 |
1343 |
362 |
146 |
30 |
資産総額 |
180.51億ドル |
10.669億ドル |
10.52億ドル |
? |
これは発表したばかりの投資信託で気にするのはどうかと思いますが、他のETFが
1000億以上、VGKに至っては2兆円以上あります。
投資信託やETFは資産が集まらないと償還リスクが高まり、結局最後はファンドが解散ということもありえます。
SBIは日本やアメリカの高配当シリーズの投資信託が結構人気なこともあって、この欧州高配当も気合が入っていると思いますのでその辺はしっかりと考えていると思いますが、投資家としてはやはり資産総額がいくらになるかを気になってしまいます。
どうやって買うか。いくらくらい買うか。
購入方法としては、SBIのクレジットカードの方法で毎月3万円~5万円ほどの額を、特定口座で買っていこうと考えています。
また、このSBI欧州高配当をいろいろと褒めちぎりましたが、やはり投資のメインは米国株と日本株だと考えているので、欧州関連株は、私の全体のポートフォリオの10%ほどにとどめようと考えています。
そして現在目標としている投資資産は5000万円ですので、その10%である500万円が欧州株となるように購入していきます。現在ブリティッシュアメリカンタバコに100万円ほど投資しているので、それを保有し続ける前提であれば、SBI欧州高配当には400万円の保有を目標に投資していきます。
以上です。
投資に注目が高まってどんどんと新しく魅力的な投資信託やETFが出てくることは本当に素晴らしいですね。
投資は人気が出れば出るほど相場が天井だともいわれていますが、その一方で新しい種類の投資先や投資方法が増えて投資家の環境が良くなっていくことも事実です。
はやりのものを吟味して投資したいと思えれば投資する、そうでなければ投資をしない、と自分の軸をしっかりと持って、他人に流されずに淡々と投資していきたいものです。