リーマンが夢の配当金生活を実現するまで~高配当・増配株全力マン~

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FIREブームの今だからこそ、5年後10年後以降にFIREした方がよりよいと思う理由

 さまざまな人がFIREを達成し、自由を謳歌している現在。FIRE達成の報告を見るたびに、「なぜ自分は数年前にナスダック100に全力投資をしなかったのか?!」「なぜビットコインをもっと安い時代に購入していなかったのか?!」と悔やむ毎日が続く。自分も彼ら彼女らのように早くFIREしたい!サイドFIREとしてでも早く自由な時間を1分1秒でも早く過ごしたい。

 しかし待ってほしい。本当に今すぐのFIREは幸せなのか?FIRE後の人生は本当にバラ色なのか?そんなことも同じく考え始めた今日この頃。

 今回は、1分1秒でも早くFIREしたい私自身を落ち着かせるために、FIREムーブメントが起きている現在だからこそ、今から少なくとも5年後10年後以降にFIREした方がよいのではないかと私が考える理由を述べていく。

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出典:SLAM DUNK  井上雄彦

 

 

1 FIREを達成した人生。その数も長さもまだまだ足りない

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(出典:スクライド サンライズ製作)

  三菱サラリーマンさん、おけいどんさん、クリスティ・シェンさん、グラント・サバティエさん、、、近年、いろいろな人のFIRE本が出版され、FIREムーブメントのきっかけを作っています。ブログでのFIRE報告、youtubeなども含めるとさらに数が増えると思いますが、彼ら彼女らはFIREを達成してから、数年~10年以内の方ばかりです。(多分)

 フルタイムで働かなくなって数年経過してるだけでもすごくないかと言われると思いますが(私もすごいと思います。)、そもそもFIREとは、30代、40代でいわゆるフルタイムの仕事を辞めて残りの40年、50年を単発の仕事等で問題なく過ごしていけることをいいます。

 つまり、「私は最近こうして数年前にFIREしました」と紹介してくれる人はいれども、「私は30歳でFIREして80歳まで生きました。いろいろな出来事があったけどFIREした人生は楽しかったです。」と辞世の句を詠んだ人はまだいないわけです。(再現性のあるFIREをした人に限る。)

 FIREをして辞世の句とまでもいかなくとも、せめてFIRE後の山あり谷ありの人生を知っておいた方がいいでしょう。

 そもそもFIREとは、早期リタイアした時点が出発点であるにも関わらず、今はまだFIREという目標を達成した人ばかりの時点で、まだまだ我々はFIREの真髄を知ることができていないのではないでしょうか。

 そして、FIREブームが今まさに起きているということは、今後5年後、10年後となるにしたがって、今FIREを達成した人たちの5年後10年後の山あり谷ありの人生も知ることができ、それを知ってから改めて自分はFIREするかしないかを選択するのでもよいのではないかと思うわけです。

 

2 予想外な恐慌時でも乗り切れるか、人間・家族関係は大丈夫か?

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 予想外な事態とはいつでも発生する可能性があります。FIRE後どのような問題が発生し、それをどう乗り越えられたか?乗り越えられずフルタイムに戻ったか?などは先人たちの情報発信を待って、学んでからでも自らのFIREは遅くはないでのはないか。

(1) 資産は減らないか?投資を続けることができるか?

 分かってます。トリニティスタディ研究の4%ルールです。利回りシールドです。現金クッションです。財務健全銘柄のバイ&ホールドです。いかに資産を減らさず安定して運用していくか、そういったことに言及した研究、ブログ、理論は枚挙にいとまがなく、まさに目からうろこな知識が目白押しです(マジですごいと思う。)

 しかし、私が知りたいのはFIRE中に10年に一度、100年に一度、1000年に一度の大恐慌に遭遇してしまったとき、投資を続けられるのかといった生の声です。

 そんなんお前次第だろといわれるのは分かってます。ただ、FIRE後収入の基盤が金融商品に多くの軸を移してから大恐慌に見舞われたときの立ち振る舞いの実例なんかを知りたくないですか?

 2000年のITバブルの崩壊、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックと大体10年に一回は「何たらショック」が来ることを考えると次は2030年ころでしょうか。その時に今FIREを達成した人たちがどのように乗り越えるか、それを勉強してから自分のFIREを達成しても損ではないでしょう。 

 

(2) 人間関係・家族関係は大丈夫か?急な出費は?

 長い人生の中で、いろんな出来事があるでしょう。離婚、親の介護、子供への予想外な出費、自分に対する予想外の出費。

 離婚・・・夫婦でFIREした場合。互いの投資資金を全く別個にしていた場合には問題ないと思いますが、共同で出資していた場合、自宅不動産を共有名義にしていた場合の財産分与などでどのように整理ができるでしょうか。養育費は、株式の収入で賄えるでしょうか。

 親の介護・・・FIREしてるからこそ介護はしやすい。そういった面はあるかもしれません。が、仮に病状の悪化により老人ホームなどに入居してもらう必要が出てきてしまった場合、その費用は月額20万円くらいは平気でかかりますし入居費に数千万必要なこともあります。

子供への予想外な出費・・・子供は素晴らしいです。が、医学部に行きたいと言い出したら?海外留学したいと言い出したら?自転車でひと様にけがをさせて莫大な損害賠償を請求されたら?

自分への予想外な出費・・・病気となり莫大な治療費が必要となったら?

 

 とまぁ考えだしたらキリがないわけですが、こんな感じで人生のバッドなイベントが発生した場合に先人のFIRE者はどのように乗り切ったか、今後5年後、10年後には教えてくれる人がいるかもしれません。それを勉強してからでも遅くないのでは?と考えるわけです。

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出典:進撃の巨人 諌山創

 

 3 まとめ

 FIREを達成した方おめでとうございます。私もFIREを目指してます。ただ、FIREを達成してから待ち受ける人生の厳しさについて、まだまだ情報が足りないのではないかと考えます。(私の調べる気力も考える力も)

 FIREをしてから思いのほか楽しくなく、やっぱりフルタイムに戻ってしまった。FIREは最高だが、予想外の出来事でフルタイムに戻らざるを得なくなった。FIREをしてから大きな問題に何度も遭遇したがこうして乗り越えた、そんな先人たちの道しるべを見て、学んでから最も有効的なFIREを成し遂げることができる。それが、5年後10年後にFIREを目指している私たちが持つ特権なのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

と思うようにして、これからもコツコツ積立投資を続けていきます。

 

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